罰ゲームの告白

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罰ゲームの告白

ん〜取り敢えずいつ聞くかだな。運良く帰り道で会う、なんてことあるわけ無いしなぁ。少女漫画じゃあるまいし。 あ、でも少女漫画だったら会うのは主人公が好きな人だもんね。じゃあ違うか。 そんなことはどうでも良くて。絵を書いて現実逃避したいけど、流石にそうは行かないよね。だって杏奈からの命令だもん。あとから何されるかわかんないし。 そのまま何も思いつかないまま学校が終わった。あ〜あ。どうしよう。もしこれで聞けなくて杏奈に意地悪されるんだったらもう悩まずに絵書いといたら良かった。 その時、一人の女子から声がかかった。 「ねぇ絵璃さん。ちょっと屋上に来て。」 「え?どうして。」 「いいから、いいから。」 そのまま屋上に連れて行かれた。この女の子は杏奈の取り巻きじゃないから大丈夫なはずだけど…って私何を心配してるんだ、何を。 「ほら、行ってらっしゃい‼」 「はわわ‼」 屋上の扉の前まで来るといきなり押されてドアを閉められた。ここで待っとけってことなのかな?もしかしてあんなに連れてこいって命令されたとか?よくわからないで考えていたらいきなり声がかかった。 「あの、絵璃さ――」 「ひゃうぅ!」 う、さっきからどんだけびっくりさせるのっ、、、て、えぇ?ここにいるのは恋兎くんだよね。 …あぁ!杏奈が呼び出したのかな?私から質問があるらしいからって。ならば早く言ったほうがいいのかな。 「えっと、ごめんね。驚かすつもりはなかったんだ。」 「い、いえいえ。こちらこそ話を遮って申し訳ありません。えっと、どのようなご要件でありましょうか。」 う、あ、やばい。私の極度の人見知りが邪魔してくる。精神科行ったら治るかな?どうやったら治るんだろう。お母さんの子なのに、ほんとにどうしてこんなに人見知りなんだろう。 「え、えっと僕と…付き合ってください‼」 いま、なんつった?いや、落ち着け私。告白するためなら他の子に呼ばせるわけがない。ならばこれは、…わかった!罰ゲームなんだ。 「あの、えっと、すみません。罰ゲーム、、、ですかね。ごめんなさい、私が暗いがために罰ゲームで告白しないといけないくなるなんて。」 「い、いや。まさか罰ゲームと見破られるとは。本当にごめんね。僕も絵璃さんは罰ゲームに使われるような人じゃないと思ってはいたんだけど、ね。」 「いえいえ、そんな、お気遣いありがとうございます。あと、私から質問があるんですけど、、、」 なんだろう、この謝罪しまくり空間。まぁ罰ゲームに感謝だね。お陰ですんなり質問ができる。
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