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僕はサッカー部に所属している。割と背が高く、手足が長いので、入部当初からゴールキーパーに抜擢された。
それまでにキーパーは数回の経験はあったものの、本格的に取り組んだことはなかった。中学の頃はそれほど背は高くなく、フィールドでプレーしていた。
中学2年の頃から急に背が伸びはじめ、みるみるうちに同級生を追い越した。高校に入っても、まだ伸び続け、今では180cmを越えている。
それを自分の武器とするべく、キーパーの打診があった瞬間に、僕は3年間、キーパー一筋で行くことを決めた。
1年の頃は良かった。フィールドでプレーしていた分、相手の動きを予測して、いち早く自分の立ち位置を変えることができた。ディフェンダーとも声を掛け合い、チームの守護神としてゴールを守った。
2年生になったとき、後輩にすごい選手が入ってきた。川田誠司。中学の県選抜にも選ばれたキーパーで、身体の大きさは既に僕と変わらなかった。
僕はレギュラーを死守するべく、必死に練習した。ディフェンダーとの連携を強化するべく、後ろから声を出し続けた。
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