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ソファに転がったまま、籠の中でふてぶてしくも眠っている、丸い背を眺める。
6年も過ごした店を離れるというのに、憎たらしいまでの熟睡。
されど、やつとは同じ日に店へ来た者同士だ。
長年の付き合いの情けとして、店を出るまで見送ってやろう。
そう思った、その時だった。
吾輩に気が付かずソファに飛び乗った、ある猫が吾輩を踏ん付けたのである。
ーーーーー ぽき 。
長年の疲労の蓄積か、吾輩は呆気なく折れた。
柄の中程で、見事に真っ二つになった。
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