無理だよ!

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無理だよ!

「ちょっと、美鈴ちゃん…」俺は彼女の腕を解こうとする。 「だから、ちゃんは付けなくて良いって」彼女の胸が肘に当たる。まさに未知の領域。 「無理だよ!みんな勘違いするし」ここのところ、東以外の男子からの視線も痛々しい。 「勘違い?何が」彼女は首を傾げる。まさか彼女もこれのことを…! 「別にお友達なんだから、仲良く話しても良いじゃない」やはり天然か…。 「いや、男女7歳にして席を同じゆせずっていうでしょう」少し離れてみる。 「やだ、いつの時代の人なのアキト君、受ける!」そう言うと肩を強く叩いてくる。しかし、叩かれる事も快感に変わりつつある。 「今日は、あの八極拳っていうの教えてね。約束よ」どうもギルの使った大八極という技がいたくお気に召したらしい。 「うん、解った」本当を言うと俺はそんなに詳しく無いのだが、その辺はギルにお任せである。 「それから…、他の男の子とアキト君が仲良くしてても、…ちょっと焼いちゃうな…、なんてね」少し顔を紅くしてはにかむと彼女は先に音楽室にかけて行った。 「…そういうのお願いだから、やめて…」彼女の思わせぶりな態度で俺は再びフリーズするのであった。
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