はじめに

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はじめに

 私は、テクノロジーによる犯罪的行為を受けている。  具体的には、次のような行為を受けている。  ・「死ね」という文字列を視界に流される。  (ニコニコ動画のコメントのようなイメージをもってほしい)  ・私の思考に合わせて、私の人格を否定するかのように悪口を言われる。   彼らはときには私の旧い知人の声を借りて「死ね」「臭い」と言ってくる。   このような声の多くは小さい音量で送信される。   そのせいか、私の周囲にいる人物は反応はしないことがほとんどである。   また、録音することも難しい。  ・コロナに感染して寝ている最中、不快なノイズ音を送信されて起こされる。  この中にはいわゆる「テクノロジー犯罪」に分類できるものとそうでないものがあるだろう。  私の法律に対する無知と、彼らの詳細な手口が不明なことから、彼らの行為のどこまでが合法で、どこからが非合法と解釈されるのかわからない。  なので犯罪「的」行為という表現を借りようと思う。  ここまで読んであなたはどのような感想を抱いただろうか。 「そんなことあり得るわけがない、筆者の気は狂っているに違いない」  と感じた読者はそれなりにいるだろう。  しかしながらそれだけで回れ右をしないでほしい。  もしも私の体験が事実でなければ、ノンフィクションとしての面白みはいくらか損なわれるだろう。  しかしながら、ある種のフィクションとして楽しむ可能性はまだ残されている。  もしも思考盗聴や音声送信のような、現実離れした嫌がらせを受けたら?  それを受けた人物は、どう感じるだろうか?  そして何を考え、どのような行動をとるのだろうか?  ある種の思考実験の記録として楽しんでほしい。  私の話に戻して、今に至るまでの大まかな成り行きについて書く。  犯罪的行為を行う集団のトップは、かつて私に仕事を与えた人物だった。  恩人といっても差し支えない。  彼らは成り行きで、私の生態や職能について強い関心を持ったようだった。  私は当初、PCのハッキングといった「軽微な」干渉だけを受けていた。 (私は当時、プログラミングによって生計を立てていた)  私はこのことに対して怒り、彼らに武力で対抗しようとしたこともあったが、彼らの力が私を上回ったことで、失敗に終わる。  私は執拗にハッキングを受けることにより仕事ができなくなった。 (顧客データなどの機密情報を扱う特性上、当然である)  そして私は自殺を試みるが、彼らの引き止めもあり、生還する。  しかしながら、やはり生活の見通しが立たないことから、私は彼らに対して攻撃的な姿勢を復活させることになるのだ。  そうすると、彼らはより強力な対抗策―思考盗聴や音声送信といった、より隠密でより支配的な手段を講じてきたのだった。  このことにより、私の人生は完全に詰んでしまった。  なぜ「詰んでしまった」と言えるのか、という疑問を持った読者はいるだろう。  これについては追々詳しく伝えていきたい。  私はこの先、普通の生活を送ることは考えていない。  (そもそもその見通しが立たない)   ただ、自分の経験を他人と共有することに意義を見出したので、この場を借りていろいろなことを伝えさせてもらいたい。   今の私は不幸である。私に犯罪的行為をしている人々も不幸だろう。  彼らは私の制御を試みて、多額の資金を失っていると思われる。そして更に炎上のリスクも抱えることになった。  我々の陰惨な体験の理由には、無知がそれなりの割合を占めていると私は考えている。  我々にもう少し知識があれば、このような事態は防げたのかもしれないのだ。  私は他人に同じ不幸を繰り返してほしくない。  なので、自分の経験を共有したいと考えた。  
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