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普段の涼しげで聡明な葉月とはかけ離れた締まりのない表情。その口の端からとろりと垂れた唾液を舌先で掬い上げ、そのまま顔の輪郭を辿って耳元を舐めた。
「うわ、すげえな、ドロドロじゃん」
「―…言、わない、で」
手をショーツの中に滑り込ませれば、そこはもう慣らす必要もなさそうなほど潤沢に濡れていたからさすがに少し驚いた。
離れる前に二週間だけ一緒に住んでいた間に何度もこうして体を重ね、体質的に濡れやすい方の部類に入るのだろうとは思っていたが、これ、結構すげえな。
「葉月、脱がせるから腰浮かせられる?」
「お、ねが、待って…」
「わかったから」
葉月は瞳に涙を溜めながら懇願する。
けれど口先だけではわかったと頷きながら葉月の腰に腕を回して勝手に持ち上げている俺は、何もわかってないのだけど。
可哀想なほどドロドロに濡れた下着を脚から引き抜くついでに自分の体をその間に割り入れ、サービスエリアで調達した避妊具をリュックから取り出す。
適当に買った白地のパッケージを歯で雑に破いてから、それを付けた自分の昂ぶりを葉月の入り口に宛がうと、生々しく甘美な感覚に全身が支配された。
葉月の中に入るたびに脳が溶けそうになる。
狭くて、熱くて、淫らで。
───…このまま連れ去れたら最高なのにな。
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