異世界恋愛譚

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またいつの間にか寝ていたようで、目を覚ませば部屋が暗く起き上がれば扉の隙間から光が漏れていた。トイレにも行きたくてなんとかベッドから降り、毛布で体を隠しながらふらつきつつ扉まで向かいそっと開けて覗いて見たが清潔感のある廊下は明るく俺はトカゲ男の姿がないかキョロキョロ見渡したが見当たらない… 扉から出て足音を立てないようにそっと歩いていたがどこがトイレかわからん…このままだと漏らすぞ…?扉をノックして聞くか?いやでも…どんな奴が居るかわかんねーし開けた瞬間食われないとも限らんような世界だろ?たぶんだけど。 色々な部屋をそっと開けていてやっとトイレを見つけ、俺はやっと用を足すことが出来た。開放感を感じて大きく溜息をつき、手を洗ってからそっと扉を開けて廊下に出た。 部屋に戻ろうかと思ったが、これは完全なる迷子。歩いていれば物音が聞こえ、その扉を開けると中はリビングダイニングのように見えるが人影が見えた。 誰だろうかと目を細めて見ていれば背後に気配を感じ、振り向けばトカゲ男が俺の肩に手をかけようと手を伸ばしている。 「うっ…!!」 「シーっシー!!」 口を塞がれ、指を口元に立てるので俺はコクコクと何度も頷いた。部屋に戻ろうと促され、中の人物が気になりつつ自分の部屋に戻った。いや自分の部屋にっていうか目が覚めた部屋ってだけなんだが。
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