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大和くんは優希くんに疑いの目を向けました。もしや、そこまで走ってないのでは……? と。けど大和くんがそう聞く前に、優希くんが先に口を開きました。
「今日さ、野菜ニョッキ広場いかね? 新しい野菜出来たらしいぜ」
「え、野菜ニョッキ広場……!?」
まさかの野菜ニョッキ広場という言葉に、意味もなく聞き返す大和くん。そしてその一瞬で、“優希くん全く走ってない疑惑”が頭の中から消え去ってしまいました。
優希くんが行こうと言い、大和くんが驚いた『野菜ニョッキ広場』とは、野菜のオブジェが沢山置いてあるので子供達の間で野菜ニョッキ広場と呼ばれている公園です。
もう一度言います。野菜ニョッキ広場は広場ではなく、本来は“公園”です。……遊具は一つもありませんが。
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