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ちょうど二限目前の休み時間に教室に到着した。
ホッとして席に着くと前沢が「おー、やっと来たか!」と言いながら寄ってきた。
「なんだよお、ヤラシイことしてて寝坊したのかよぉ」
そう言いながら首に腕を絡ませてくる。
本当にそうだったけれど「んなわけねえだろ?バイトで疲れて寝過ごした」と笑った。
前沢にどれだけ触られても何とも思わないけれど、ほんの一瞬の美緒の指先の感触が忘れられない。
ふう…とため息をついていると、始業のチャイムが鳴り、美緒が教室に入ってきた。
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