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宮空先生が校舎に戻ったのを見て、俺はスピーカーで体育館にいる渋井に呼びかける。
「渋井凸汰!俺は〇△署地域課の大木巡査だ!お前と話がしたい!体育館を開けてくれ!安心しろ警官は俺1人だ!」
そう言ってしばらくすると、体育館から中年男性が出てきたが、渋井の特徴とは違う人物だったので、俺は尋ねた。
「あの、あなたは?」
「私は1年2組の担任の吉田です、立てこもり犯に様子を見てくるよう言われました。あの本当に警察官はあなただけですか?」
「はい、今は自分1人しかいません」
「お待ちください、知らせてきます」
吉田先生はそのまま奥にいる渋井に俺1人しかいない事を知らせ、すぐに俺の元に戻って来る。
「入って下さい」
吉田先生に言われ、俺は体育館に入り、渋井の逃亡を防ぎ、警官の接近を隠す意味で扉を施錠すると渋井と対面する。
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