窓から続くその道を

13.

優から連絡があったのは、
遥が唯と会って数日後の事で、
食事のお誘いだった。

花火の夜から、３ヶ月は経っていた。

遥はシフトを確認して予定を伝えた。
〈次の週末なら、金曜日が早番で
　土曜日がお休みです〉

するとすぐ優から返信があった。
〈では金曜日の夜、ご飯食べに行きましょう！〉

何ヶ月も会えないでいたのに、
次の約束があっさり決まってしまうと
遥は逆にもやもやしていた。

唯が何か優に言ったのかと思い、
メッセージを送ってみた。

唯からの返信では、
仕事の話のついでに
〈最近随分お忙しいようですね、
　遥も忙しそうですけど〉みたいな事は
チクリと言ったかな、との事だった。