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4.
しばらく経った週末の夕方、
優は遥を車で迎えに来ていた。
待ち合わせは、
二人の住む中間地点にある駅のロータリー。
オフホワイトの車を見つけると、
遥は窓を叩く。
運転席で本に目を落としていた優が
顔を上げ、笑顔がはじける。
遥はドアを開けて乗り込んだ。
「大っきい車ですねー。
私も運転するけど、
こんな大きいの車庫入れできないわ」
「僕がいつも運転するから大丈夫ですよ」
「背が高い車だから、眺め良いですね!」
はしゃぐ遥に、優は言った。
「芹沢さんに、槙ちゃんとよぅ行ってた店
聞いてきてん」
「あ、海辺のカフェですね!
同僚たちとよく行くんです。
でも、夜は初めてです」
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