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9.
花火が終わり、
遅い夕食を済ませると、
すっかり遅い時間になってしまった。
布団2つあるし、泊まったらええやん、
という優の申し出に、
戸惑いながも、遥は甘える事にした。
布団を2つ、離れて並べると、
二人はポツポツと話し始めた。
しかし、遥は仕事の疲れから、
あっという間に眠りに落ちた。
気付くと、
カーテンの隙間から朝日が差し、
隣の布団で頬杖をついた優が遥を覗いていた。
「はっ、私、いつの間に寝てた?」
「疲れててんな」
優はニコニコしながら言った。
「朝ご飯、作るわな」
優は、軽快に起きると布団を畳み、
キッチンに向かった。
えーっと……、
何もなかった、のね…
遥は、のろのろと起き上がり、
布団を畳んだ。
キッチンから美味しそうな匂いが漂ってきて
遥は覗きに行った。
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