戦争とゲーム

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子供は大人の言う事を信じる。 例えば誰もが知っているような名の知れたゲーム会社を、極秘裏に国と連携するように買収しておいて、そこに体験モニターとして公式に子供達を集め、実際に『ゲーム』をプレイさせる。 そうやって自分が操った『戦闘機』が攻撃した目標が、実際に戦地で人を殺めている事実など、その子供を自分達が管理する施設内で『ゲーム』と偽って遊ばせて管理していれば、その事実を子供や親が知ってしまった時の事を心配をする必要も無いだろう。 戦争など、所詮はそんな物なのだ。 いかに国際法がどうといっても、始まってしまえば手段は選べない。 戦争など、仕掛けようと仕掛けられようと、最終的には勝たなければ何の意味もないのだから。 私の考えを否定する人もいるだろう。 だがテクノロジーが、そう言った分野でそれが可能になるように進化しているのは確かだと思う。 いや……やろうと思えば、それくらいの事は今すぐにでも出来るかもしれない。 それを踏まえて未来の話をするならば、自分達はおろか、自分の子供達まで知らない間に戦争の加害者にしないために、私はこの物語を書いたつもりだ。 そんな悲しい時代が訪れない事を願って…… ―了―
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