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【代案1】
風が吹く
→砂塵が舞う
→目やのどを傷める人が増える
→自宅にこもる
→猫をかわいがる時間が増えて餌をこまめにあげる
→ネズミを捕らなくなる
→ネズミが増える
→あとは同じ(→ネズミが桶をかじる→桶屋が儲かる)
これは、先陣を切って発言した2年生の進藤さんの意見だった。
会長が、「猫の迫害から180度転換したね」と頷いてみせた。
副会長も、「進藤さんらしい、猫への愛情が感じられる点が、何より素晴らしいわね」と笑顔で讃えた。なかなかいい雰囲気だ。
新入生の一人が手を挙げた。「あのー、会長、いいですか」
同じ学部の吉野君だ。彼とは講義でも時々一緒になって、大学生活で最初に、割と気安く話せるようになった相手が彼だった。
「お、一年生。発言大いに結構。遠慮しないで、思ったことを言い合う、これがわが猫研の原則だ。他のみんなも気兼ねしなくていいから、何でも発言してほしい。では君、どうぞ」
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