猫にクリーム

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   猫みたいな男を待っている。  今日も、明日も、明後日も——彼は飄々と家に来るだろう。  彼はクリームの味を占めた、欲張りな猫だ。  力づくで思い通りにしようとすれば、きっと、鋭い爪で切り裂かれる。  気が向いた時に『愛して』くれたら、それで良い。  そんなに多くは望まないから……。  猫にまたたび、かつお節。  俺とキミには、クリームを……。 fin  
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