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* * * *  昼過ぎに彼の部屋に行ってから、昼食を食べるのも忘れて夢中で体を重ねた。夕方になってようやく空腹感を思い出し、デリバリーのピザを頼んで食事にありつく。 「まさかお昼と夜が一緒になるなんて思わなかった……」  周吾のTシャツを借りてピザを頬張っていると、彼はニヤニヤしながら那津を見ていた。 「いいねぇ、那津さんの彼シャツ姿……しかもそれが俺のTシャツっていうのがたまらない……」 「……せっかくのお休みなのに、こんなふうに過ごしちゃっていいの?」 「なんで? 那津さんと一日中イチャイチャ出来るなんて、最高の一日だけどな」  那津は恥ずかしさと嬉しさから、顔を真っ赤にして俯いてしまう。 「那津さん、後で夜の海岸を散歩に行こうか? 昼とはみ違った(おもむき)があって素敵だよ」 「本当? 行きたい……」 「じゃあ食べ終えたら行こうか」 「うん」 「でもその前に……」  周吾は那津の手からピザを取って皿に置くと、彼女の指についたソースを一本ずつ舐め取っていく。  彼の舌がいやらしく動くたびに、那津の体は敏感に反応してしまう。 「彼シャツ姿の那津さんを美味しくいただくとしようかな」 「ちょっ……! 周吾くん、体力ありすぎ!」 「じゃなきゃ市民は守れないからね」  周吾は那津の体を軽々と抱き上げると、ベッドに寝かせる。お姫様抱っこをされるのが初めての那津は、照れてしまい両手で顔を押さえる。 「消防士って本当に鍛えてるのね……」 「それに今年からは水難救助隊の試験にも受かったから、救助の出来ることの幅が広がったんだ」 「そうなんだ……すごいね……」 「そう?」  そんな那津を笑いながら見ていた周吾は、彼女のTシャツの裾を持ち上げると、その中に潜り込んだ。  周吾の姿が見えなくなったことで次の動きが読めなくなる。しかしすぐに周吾の舌と指に胸の頂を攻められ、那津は頭はとろけていく。  Tシャツ越しに周吾の頭を抱きしめ、那津は彼の体に足を絡めた。
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