結婚式

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「まぁ〜夏歩ちゃん綺麗〜!」と、拓也の母が喜んでいる。 「あ、おはようございます。今日は、ありがとうございます。」 「おはよう!こちらこそ、ありがとう。ずっと楽しみにしてたのよ。おめでとう。」 「ありがとうございます。」 「おはようございます。本日は、ありがとうございます。」と拓也も夏歩の両親に挨拶している。 「おはよう、拓也くん。こちらこそありがとうございます。おめでとうございます。」 「おはよう!やっぱりイケメンは、何着てもイケメンね。」と、夏歩ママ 「夏歩ちゃんこそ、すごく綺麗よ。」と拓也ママが言うと… 「まあ、夏歩!馬子にも衣装とは、ホントよく言ったものね。」 「お母さん、失礼ね!それ褒めてない!」 「すごく綺麗だよ。さすがは、俺の娘だ。美人だ。」 「ふふ、ありがとう。お父さん。」 「うんうん、すっごく綺麗だよ、夏歩ちゃん。」 「ありがとうございます。タクちゃんパパ、あ、おお義父さん(おとうさん)」 「もう一生タクちゃんパパで良いよ。」 「いえ、そういうわけには…」 「ハハハハ」 そして、いよいよ教会へ  「まあ、とっても綺麗ね。」 「素晴らしい眺めだなぁ」 「あーだから、どうしてもココで挙げたい!って言ってたのね、夏歩は…」 「うん、良い景色だ。晴れて良かったなぁ〜」 「ええ」 そして、新郎が待つ教会の1番前まで、 父とゆっくり歩いて、拓也にお辞儀する 2人で神父さんと向かい合い、誓いの言葉。 指輪の交換。 そして…誓いのキス やっぱり、キスは、両親の前では照れ臭い… なのに、拓也は、宣言通り、唇に しかも、少しだけ長めにキスをした。 思わず笑ってしまった夏歩 ディープキスでもするのか?と驚いてしまった。 「ふふ」 「ふふ」笑い合う 仲の良い2人を見て、笑みが溢れる両親。 しかし、夏歩の父の目からは、涙が溢れ落ちている。 「あら、あなた…」と、母は笑っている。 やはり、相手がいくら昔から知っている拓也でも… 許していて頭で分かっていても… 娘が嫁に行ってしまうという寂しさは、父親としては、拭い去れないのだ。めでたいはずなのに、涙は、流れる。 「もうすでに、結婚して別で住んでますけどね。」と、母は笑っている。 式は、滞りなく挙げることが出来た。 そして、写真撮影後、お食事会へと進んだ。
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