幼馴染み

1/6
2232人が本棚に入れています
本棚に追加
/209ページ

幼馴染み

コンコンコン 「は〜〜い」 「よっ!」 「あ〜タクちゃん!おはよう〜」 ベッドから手を振る女 「お前、いつまで寝てんだよ。うわっ!汚ったね〜部屋!片付けろよ!」 「え〜〜無理〜じゃあ、タクちゃんが片付けてよ〜」 「なんで俺が…!絶対無理だから!俺ココから先には、一歩も入れないからな!」 「あ〜じゃあ、もう見なかったことにして〜」 と、半分寝ぼけながら、手を振っている この片付けられない女は、 山下夏歩(かほ)23歳某有名医療機器メーカー事務員 口煩く言う男は、隣家に住む2つ歳上の幼馴染み 岡本拓也(たくや)25歳某有名医療機器メーカーの敏腕営業マン 幼馴染みであり、同じ会社で働く同期でもあるのだ。 「もう、お昼過ぎてますけど?」 「ああ〜ホントだね、昨日、新入社員歓迎会だったのよ。いくらでも寝れるわ。まだ若いから〜タクちゃん、早起き?もうオジサンなんじゃないの?」 「誰がオジサンだよ。2つしか違わね〜し…」 「で、タクちゃん、何しに来たの?」 「おふくろがお前ん()に〜って、回覧板を持ってきたついでに、ポテトサラダ持って来た。」 慌てて飛び起きて、 「食べる〜!タクちゃんママのポテサラ、めっちゃ美味しいんだよね〜」 「じゃあ、今すぐ着替えて、降りて来い!」 「え〜ココで…」 「ダメ!こんな汚い部屋で食べるな!」 「はあ〜ホントに昔っから細かい人ですね…」 「あ?なんか言った?」 「いえいえ、何も…。じゃ着替えるんで〜 ヤダ〜そんなに私のカラダが見たい?なら一緒にお風呂入る?」 「バカ!何言ってんだよ!早く降りて来いよ。」 「は〜い」 『まったく…俺をなんだと思ってんだ!俺だって男だ!っつうの…』 4e266665-3d4f-43ac-a717-427d54349741
/209ページ

最初のコメントを投稿しよう!