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幼馴染み
コンコンコン
「は〜〜い」
「よっ!」
「あ〜タクちゃん!おはよう〜」
ベッドから手を振る女
「お前、いつまで寝てんだよ。うわっ!汚ったね〜部屋!片付けろよ!」
「え〜〜無理〜じゃあ、タクちゃんが片付けてよ〜」
「なんで俺が…!絶対無理だから!俺ココから先には、一歩も入れないからな!」
「あ〜じゃあ、もう見なかったことにして〜」
と、半分寝ぼけながら、手を振っている
この片付けられない女は、
山下夏歩23歳某有名医療機器メーカー事務員
口煩く言う男は、隣家に住む2つ歳上の幼馴染み
岡本拓也25歳某有名医療機器メーカーの敏腕営業マン
幼馴染みであり、同じ会社で働く同期でもあるのだ。
「もう、お昼過ぎてますけど?」
「ああ〜ホントだね、昨日、新入社員歓迎会だったのよ。いくらでも寝れるわ。まだ若いから〜タクちゃん、早起き?もうオジサンなんじゃないの?」
「誰がオジサンだよ。2つしか違わね〜し…」
「で、タクちゃん、何しに来たの?」
「おふくろがお前ん家に〜って、回覧板を持ってきたついでに、ポテトサラダ持って来た。」
慌てて飛び起きて、
「食べる〜!タクちゃんママのポテサラ、めっちゃ美味しいんだよね〜」
「じゃあ、今すぐ着替えて、降りて来い!」
「え〜ココで…」
「ダメ!こんな汚い部屋で食べるな!」
「はあ〜ホントに昔っから細かい人ですね…」
「あ?なんか言った?」
「いえいえ、何も…。じゃ着替えるんで〜
ヤダ〜そんなに私のカラダが見たい?なら一緒にお風呂入る?」
「バカ!何言ってんだよ!早く降りて来いよ。」
「は〜い」
『まったく…俺をなんだと思ってんだ!俺だって男だ!っつうの…』
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