2/4
前へ
/20ページ
次へ
学校の鞄の底にあるずっと渡せないでいる手紙。 いつか渡せる日が来るのだろうか。 朝、電車のホームで会う彼。 制服で学校はわかるけど、名前も学年もわからない。 彼は今年の夏休み明けから見かける様になった。 私は女子校。彼は共学。 もう、彼女がいるかもしれない。 いいなぁ同じ学校…。同じクラスじゃなくても、授業中にふとグラウンドを見ると彼が体育の授業を受けていて、私は窓越しに彼を眺める…。 そんな風景に憧れる。 女子校じゃあ折角窓際になっても何の楽しみもありゃしない。ただただ日焼けが気になるだけだ。 あぁ、神様。どうか明日の朝も彼に会えます様に…。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加