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「特徴が……。変わった形の黒子があるとか? それとも他に、変わった痣とか……?」
ついミステリー小説を読んでいる気持ちになる。
少々楽しいと思ってしまっている自分がいた。
抑えなくては。
「いえ、あの、とても……女生徒に人気のある……美形の方で……。どちらかと言えば、格好いい、と言われる容姿と言いますか。華やかと言いますか。その、私は詳しくありませんがテレビに出ているアイドルのような」
ミステリー要素が少し薄れてしまったか。
高揚感は無事抑えられた。
「あ、俊騎さんももちろん人気があると思いますが……!!」
「……有難う、でも個人的にはあまり嬉しくないから……」
あまりどころか本当はとても嬉しくはないのだが、気遣ってくれている聖君の手前それほど強くは言えない。
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