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ベルノワールのアマチュア時代まで出てたジーラスは、小さめのライブハウスだ。知ってる中では一番小さい。
「あそこ、300くらいだろ」
「そうっすね。ナイトメアは500入れたらしいすけど」
「地獄絵図じゃねーか」
「700って説もあります」
まあ、それは伝説だ。それくらい、90年代初頭のナイトメアの人気は凄かったらしい。今やビッグネームだから、納得の伝説だよ。
「コンフュージョンは100」
「ひゃく?」
思わず、背後を見回す。
このサンダー&ライトニングは、通常はバー営業だけど、イベントなんかでテーブルを寄せてライブハウス形式でも使ってる。そのキャパが100だって聞いてる。
「おう、これくらいだ」
「マジすか!?」
ここはバーが前提だからキャパ100でも結構入るなって感じがするけど、純粋にライブハウスで100は小さい。
「あれはあれで面白ぇぞ。ステージも狭いしよ、ドラムセットからでもすぐ客席だ」
「なるほど、そうすよね」
ここの低いステージもそんな感じだ。普段のレッスンでそこに据置のドラムセットを使わせてもらってるから、何となくわかる。
「体験して来いよ、熱いぞ」
「でしょうね」
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