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休憩を挟みつつと言いつつも、レッスン3時間ってのは結構キツい。
とは言え、俺の都合でレッスン時間も回数も増やしてもらってるんだから、泣き言は言えねぇ。泣き言言う気もねぇしさ。例え深夜でも付き合ってくれる和馬さんには感謝だ。
「ほんと、いつもさーせん」
「ええって言っとるが」
和馬さんは笑いながらハイボールを出してくれる。
今日はちょっと時間に余裕があるから、このままサンダー&ライトニングで呑んでいくことにした。かおるさんの仕事が終わるのをここで待って、合流して帰ろう。
「マオは頑張ってっからな。普通より伸びるペース早いわ」
「マジすかぁ?」
今の目標は、JILUKAのZyeanだ。あの、わけのわからんレベルのブラストビートをものにする。
自分で設定しといて気が遠くなってるけど、和馬さんは仕上げてやるっつって燃えてる。俺が燃えないわけにはいかない。
「お前は頭ん中にいいプレイが貯めてあるでな。出し方のヒントがありゃ出て来るから面白ぇよ」
「そういうもんじゃないんすか?」
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