あの日...あの時...あの場所では一体何が?

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あの日...あの時...あの場所では一体何が?

05号車「...団長...師団長!聞こえますか?」 私「...」 意識はあるが遠退いて行くのが分かる 声を出そうにも声がもう出ない 末端の感覚が鈍い、動かない...動いていない。 必死に手を伸ばしても手の感覚、視界のボヤけがマッチして自分でも今何をやっているのかわからない状態だった。 腹部から鈍感の痛みがじわじわ来るが腹部には余り感覚が無い。 私の部下達が私の心配をしている様だがどうにも頭が回らない。 08号車「05、大隊長と繋がったか?」 05号車「繋がっている筈なんだ!」 08号車「05、まだ動けるなら、移動するぞ!良いな!」 09号車「こちら09、たった今師団長が亡くなりました...腹部に鉄パイプが刺さっている様で師団長の席からポタポタと血が垂れておりました。...師団長の....略」 1945年3月7日 私は、自分の部隊と愛車の中で静かに息絶えた。祖国を守るため、ただそれだけの為に自分の命をかけて敵部隊を叩いた。 私は「ミハイル・V・シュルレーン」階級は特務大佐、第01機械化装甲師団の師団長。原隊は第01機械化装甲師団第03中隊所属していた。 あの日あの時、あの場所には第02機械化装甲対空中隊と砲兵中隊が我々の撤退砲撃支援をしてくれたが、私の死後の行動であるので私自身見てはいない。 帝都では「総帥閣下の身内達」の一人として名を馳せていたが周りの将軍達の受けはかなり悪かった様で、何かと最前線に引っ張りだこ扱いされる事は日常的。 総帥閣下は私の戦術を理解してくれた。その甲斐もあって「身内達」に入れて下さった。 私を殺した犯人は私の存在が邪魔だと思う者...私の上司「3バカ将軍達」であろう。 国の勝利を望んでいる訳ではなく私が所有している部隊が欲しかったのだろう。帝国が連合軍を押し出せば幾らでも部隊を編成出来るというのに何故それを理解しない... 結果、私は上司のダーツァイ大将に殺された。 私が最後に訪れたのは帝国最南端都市の「ベルーツォット」という場所 この「ベルーツォット」を攻略されたら一本道で帝都に到着する高速道路が敷かれているからだ。そこで我々に矛先を向けられたのである。 連合軍侵攻陸上部隊の戦車はM4、所謂*「シャーマン戦車」と言われている連合軍代表格戦車で大体の部隊にはこのM4戦車がいるが我々が所有する戦車には敵わない。 私が最後に搭乗したのは*「ティーゲルツヴァイ」連合軍にはキングタイガーのコードネームを持つあの戦車だ。更に新型砲の105ミリのタイプでもある。数キロ先のM4を一撃で葬った。88ミリ砲の正当進化と言っていいだろう。 この話は後に「鉄血装甲隊」と言われた部隊が「敵進行不可能作戦」により一つの街を犠牲に連合軍の進行を止め追い返した事で3回級特進したとある将校の物語と戦後彼の子孫である自分が卒論に提出した調査で構成するドキュメンタリードラマ?である。 ■M4戦車 アメリカ陸軍正式採用され大量生産可能戦車 驚く程派生がある為割愛します。
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