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ドイツ語の発音には一定の規則性があり、母音のほとんどはローマ字読みで、例外もある。
おじさん先生は、発音の例外を三つ、語呂合わせで教えてくれた。
1. “ei” は「アイ」と読むので「永遠の愛」(えいえんのあい)
2. “ie” は「イー」と読むので「家はいい」(いえはいい)。
3. “eu” は「オイ」と読むが、他みたいないい語呂合わせが思いつかないので、「エウエウのオイ」という響きでそのまま覚える。
この三つの例外のほかは、母音の上に点々がつく「ウムラウト」だけ覚えればよく、ドイツ語は発音が分かりやすいと思った。
フランス語の先生は、文学Aの先生とは別の先生だったけれど、どちらも痩せて小柄な女性というのが共通していた。
フランス語を専門で深めていくのは女性が多いんだろうかと思ってしまったほどだ。
フランス語(仏語)はドイツ語よりも更に難しいと感じた。何とかついていけたドイツ語に比べて、もっと頭に残りづらい感覚があった。
仏語の先生は真面目で、独語の先生みたく語呂合わせで発音の裏技など、話題にもならなかった。
フランス語はドイツ語に増して、私には読みにくくてとっつきにくかった。こんなに勉強で苦労するのはたぶん、初めてだった。
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