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そして認められないのが質問だけではなくて、何の相談もできないのは本当につらいことだった。
「この曲を弾きたい」といった具体的な要望すらも嫌がる先生だった。
自分が教えやすい、自分が弾いたことのある曲しか教えたくないようで、要望・相談・質問の絶対不可を徹底していた。
何も自己主張しない、何を言われても「はい」と受け入れて模倣し練習してくる、楽曲の指定にも不満はなく弾きたい曲の要望もない、そういう素直な生徒が大好きなようだった。
自己主張などしない、したいとも思っていなさそうな先輩や後輩たちに目をかけて指導していた。
何かと口を開こうとする、質問や相談や要望を言おうとする私は、ピアノ担任の先生から嫌われていたんだと思う。50代半ばくらいの、女性の先生だった。
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