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「ハンターを呼べ!!」
村じゅうが騒然となった。
山中の鬱蒼とした森の中に、男とも女ともつかないバラバラになった遺体が発見された。
警察がいっぱいやって来て現場検証が行われ、検察官が見聞を行っていた。
「あれは・・・捜査願いが以前からなされた女性なのでは?
まさか、こんな醜態を晒して殺されるなんて・・・!!」
「クマだ!!ここはクマがよく出没して農作物を食い荒らしてるんだ!!」
「おらの畑とやられただ・・・もう大損害どころじゃねーべさ。」
「農作物だけでなく、人間まで襲うとは!!
やっぱりハンターを呼んでクマを駆除しないとならねぇ!!」
地元の農民達は、口々にこの山中に生息しているクマの被害への不満と怒りをグチグチと溢した。
「警察じゃなくて、何でハンターが来ないんだ?
憎ったらしいクマどもを根こそぎ皆殺しにしないと気が済まねぇべさ!!」
「そうだそうだ!!」
「クマを殺せー!!」「クマを殺せー!!」「クマを殺せー!!」「クマを殺せー!!」
遂に地元住民は、集団ヒステリーを起こして現場検証中の警察に向かって騒ぎまくった。
遂に、検察官が地元住民がキレた。
「ちょっと静かにしてくれませんか?!捜査の妨げになってますよ?!」
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