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たまらなくて腰が揺らぎもっと深くまで触ってほしいと願ってしまう。
「はぁ、きもちい……」
「河北さん、とろとろですね」
指がさらに増え、もう気持ちよさで頭の中がぼーとする。
だがそれも動きがとまり指が引き抜かれてしまった。
「あ」
「次は俺のを気持ちよくしてくださいね」
ぼんやりとする意識の中、大きくなった利久のものが目に入る。
指であれだけ気持ちが良かったのだ。利久のが入ったらどうなってしまうのだろう。
「りくくんの、ちょうだい」
後孔が欲しがってひくひくとしている。
「はい。奥までしゃぶってくださいね」
だが指とは比べ物にならぬ質量に夢心地であった脳が一気に覚醒した。
「ひゃぁぁっ」
苦しい。そして熱い。
指では届かなかった場所まで入り込んだモノに、まるで雷に打たれたかのように全身がしびれた。
「あっ、あぁ……」
「河北さん、ひとつになれましたね」
「ん」
利久の目に涙が浮かんでいる。
「俺、嬉しくて、どうにかなりそう」
利久はずっと望んでいた。河北と恋人になることを。
「利久くん、なかないで」
利久の思いが伝わってきて河北の目頭も熱くなる。
「ずっと、ひとつになりたかった」
「うん」
「だから、今、こうして繋がりあえたのが夢のようで」
「利久君、長い間、思い続けてくれてありがとうね」
「はい……」
利久がゆっくりと動き始める。気持ちまでも繋がりあって心と体が満たされていった。
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