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時任先生の桔梗クラスは、フレッシュ生ジュースを販売する。
生搾りにこだわる時任先生、始めは腕力で絞って見せた。
麗しい時任先生のイメージを壊さないように、結局ミキサーにお世話になるが、7台のミキサー7種類のジュースで地域住民の喉を潤す事にした。
我らが言い出しっぺの薔薇クラスは、パンケーキのお店、マーメイドカフェを出店する。
メイドカフェを山崎に却下された薔薇乙女達、悔し紛れにマーメイドと名付けたカフェは、姥桜学園祭最後の2時間に、竜宮城という名の妖しい店になる。
当日まで秘密のお店竜宮城は、いったい何屋さんなのだろうか。
商店街のパン屋ポンパパーンからは、当日たくさんのパンが姥桜商店街で販売される。
姥桜学園スポンサーも黙ってはいない。
麒麟カンパニーからは、社員食堂名物の「石黒カレー」が販売予定だ。
常盤ロボックからは、薔薇乙女達が出来なかったたこ焼きを、空蝉の宿からはおでんの販売が予定されている。
和歌山善光寺からは、文秀と毛秀が開運お守りと手作り数珠を運んでくる。
そして今年、教育委員会教育長若松率いる水田と竹田も、監視という名の参加が認められている。
「ガッハハ!バーでもやるかぁ?ガッハハ!」
きな臭さも否めないが、姥桜学園祭まであまり時間は残っていない。
それぞれのクラスは、全力で準備に取り掛かっていた。
地獄に仏クラスに押しかけてきた薔薇乙女の脇田、何やら頼み事があるようだ。
「てな訳で、ユリを中心としたデッカイフラワーアレンジメント2つ、お願いできないかな?」
「何だよ、薔薇達〜お安い御用だそれくらい。デヘデヘ〜」
開店の時に店先に飾る花輪を、ユリでゴージャスに作ってくれないかと頼まれた仏クラスの戸塚は、嬉しそうに照れている。
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