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ガラガラ大当たりで気をよくしたあやちゃん、次にごろう君と向かったのはMJGのお漬物屋さんだ。
70代のMJG達に取り囲まれ、かわいい、かわいいの大合唱だ。
しかもあやちゃん、白菜のお漬物が大好き。
熟練MJGが漬けた白菜を、パリパリと食べていく。
「ママのおつけものとちがうね?おいしい!」
かわいいお客さんに褒められたMJGは、たくさんのお土産をあやちゃんに手渡す。
少々レトロな匂いがするあやちゃんになってしまった。
「あ、ラシードせんせいだ〜」
「おや、あやちゃんではないですか。相変わらずごろう君大好きなのですね?」
お休み処の長椅子に二人が腰を掛けると、ドラマ好きの水仙乙女達が取り囲む。
恋バナに花を咲かせていると、お漬物屋に勇太と愉快なおじいちゃんおばあちゃんがやって来た。
「あのお兄ちゃん、どうしてバラクラスにいるの?」
「勇太君というそうですよ、あやちゃん。なぜ薔薇クラスにいるのか?彼は学ばなければならないからです。人間は、いくつになっても学べる生き物。とはいえ、人間の寿命など妖怪とは比べものにならないくらい短いのです。安心してください、あやちゃん。私は妖怪ではありません。あやちゃんの下僕ですから。あやちゃんだけの」
「あや、ねむくなった……」
火車ローランドごろうの話が長くて眠くなったのか、はしゃぎ過ぎて眠くなったのか……それは微妙な感じだ。
あやちゃんは、ごろう君の膝枕でしばしのお昼寝を楽しむ。
いい夢が見れたら良いのだが。
竜宮城開店2時間前、姥桜学園祭は途切れない人並みに大忙しだった。
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