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ちなみに、ヴィヴィアンヌ様がおっしゃっていたカリエール伯爵家も切り売りを始めている。
もちろんそれもグレイ館に伝えてある。
他にも、貴族の子女が入ったら連絡を貰う事にはなっている。
なぜ貴族が没落するのか?
領地持ちは、領地の不作で借金をしてしまう。
国から借りれば、救済措置もあるけど、なんせ金利が高い。
だから低金利の平民が運営している金貸しから借りてしまう。
平民だからとバカにしている貴族程、窮地に陥るのが早いんだけどね。
他には、甘い言葉に黙れてたボンボンが下町で借金をし、膨大な金額に陥ってしまうとか。
ま、全ては人間性なんだろうな。
当主ないし、嫡男が仕出かせば、一家諸共吹けば飛ぶ。
主家も分家も一族皆丸裸にされてしまう。
一蓮托生だね。
「エリザベス様」
「イスが話をするの?」
「申し訳ございません」
今日もアラベルが私の尻の下にいる。
何もせずただイスとなっている。
「アラベル」
「はい」
「最近で一番羽振りが良かった方はどなた?」
「シャルル夫人です」
「シャルル夫人?」
「侯爵家の方です。当主は騎士団長らしいです」
「あー、シャルー侯爵ね。奥様はシャルル様とおっしゃるの」
「ご本人にそれを言うと激怒されるらしいですよ」
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