それぞれの想い

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「ここが、お前達の城か 」  アルとルルを寝かしつけ、一花の家の居間に二人で座り、やっと一息ついた。 「狭いでしょ? 」  フフフッと笑う。 「確かに、少し狭いが一花らしく、ブルーで統一されてて、清潔感があって落ち着くな」  アミールは畳が珍しいのか、指で何度もなぞって感触を確かめている。  「アミール……、あなたに話さなきゃいけない事があるの」  落ち着く為に、テーブルに置かれたコーヒーを一口飲む。
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