645人が本棚に入れています
本棚に追加
「必死な一花、可愛い…… 」
私を見つめる青の瞳の奥に、絡み取る様な欲を見つけて、嬉しくなる。
「し、仕方ないでしょ、こういう事するの、初めてなんだから…… 」
恥ずかしさで小さく呟いた私に、彼は口角を上げた。
「一花の初めては、全部俺のものだ」
熱い吐息を零しながら囁かれ、大人の色気に翻弄されて、クラクラする。
恥ずかしさで、頬を赤く染めた私は、誤魔化す様に、彼の両手に指を絡ませた。
「俺の恋人になれ」
(ああぁ…… )
心のが熱く熱く燃え上がり、目頭がジワっと熱くなって、涙が浮かんだ。
……私はこの時、この甘美な誘惑に、絆され堕とされたのだ……
最初のコメントを投稿しよう!