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「そうなんだ。 んじゃ尚更、その好きな人に会うために、早く日本に帰らないとね」
グフフッ…… と笑い、日本に思い人がいると勘違いした柴田は、
「そうそう、帰国前だから明日は一日オフだって。時間もないし、早く荷物纏めなよ」
そう言い残すと、またね、と仕事に戻って行った。
(好きな人…… 好きな人…… )
彼女の言葉を何度繰り返してみても、浮かぶのは、蕩けるような熱い視線を向ける、アミールの顔だ。
(…… ひゃあああああぁっー! わ、わ、私やっぱりアミールさんの事好きなの?! この感情が恋?!)
ワタワタと落ち着かない。
(私も今、施設の子達みたくキラキラしてるの?)
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