ヤキモチは突然に

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披露宴の立派なコース料理でお腹一杯ではあったけど、並べられているイチゴのムースとか、抹茶のケーキとか、デザートならどれも一口サイズで美味しそうで、少しなら別腹で食べられそうな気がした。 「…三好、よだれ出てるぞ?」 「出てませんから!」 部長の中でどんだけ食いしん坊キャラなんだ私は。 まぁ、デザートはちょっと食べようと思ってたけど! 「向井!俺はこの2次会に賭けるぜ!」 小野はこの2次会で彼女をゲットする気満々だ。 「おう、頑張れ」 …わー、向井、めっちゃ棒読みー。 やがて2次会がスタートして、会場が盛り上がり出す。 そしてしばしの間歓談タイムになり、私と由香里がデザートを取りに行っている間に向井と部長が瞬く間に女子たちに囲まれ連れて行かれた。 小野は… 置いてかれてる。 1番彼女を欲しがっているのに… どんまい、小野…! 「2人ともー!今日は来てくれて本当にありがとね!」 今日の主役の1人であるみっちゃんが、私たちのところへシャンパン片手にやって来た。 2次会のみっちゃんは、オフショルダーで繊細なレース使いの、マーメイドラインの純白のドレス姿。
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