37人が本棚に入れています
本棚に追加
礼子の目が、隼人を睨みつけた。
「はい」
「どういうお仕事ですの?」
「長瀬萬請負という、いわゆる何でも屋なのですが、世間一般的には探偵と認識されておりますね」
「まぁ……あ……」
不満気な声が漏れ聞こえた。
「そろそろお時間です」
藤色のドレスを着た美少女が、礼子の隣で声を掛けた。
「わかりました。
それでは、ごゆっくりお楽しみ下さいませ。お席は用意しておりますので、こちらの者が案内を」
美少女が淑やかにお辞儀をした。
最初のコメントを投稿しよう!