恋のオタギャル

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「美少女ギャル、山口フワリを呼べ！」
　高校のクラスのヤンキーがそう言った。
　この言葉の前に、そもそもどうしてこう言ったのか？　それはクラスのオタクくんが萌えマンガを読んでいたことが関係する。
　オタクくんはクラスでびくびくした高校生活を送っていた。そこにクラスのヤンキーがやって来た。そして。
「美少女ギャル、山口フワリを呼べ！」
　と、オタクくんを公開処刑にしようとヤンキーがそう言ったのである。
　ヤンキーはニヤニヤしている。
　オタクくんはびくびくしている。
　そこに山口フワリがやって来た。
　山口フワリはオタクくんの萌えマンガを見る。オタクくんはびくびくしている。これは公開処刑なのか。
「オタクくんは、こういうのがいいの？　いいね！」
　美少女ギャル、山口フワリのこの言葉に驚いたオタクくんとヤンキー。ヤンキーはオタクくんを睨んでどこかへと去っていった。オタクくんは顔が真っ赤である。美少女ギャル、山口フワリは笑顔である。
　そう、これは『恋のオタギャル』の始まりである。