デスゲームマスター研究所

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俺は山田彰人。普通の中学2年生だった。はずだった。 中学生となると厨二病を発症する人が増えてくる、きっと俺もそうだった。強そうな技とか好きだしデスゲーム系の話も見るのは好きだ。主人公役とかすごい憧れてた。やはりそれは年頃なんだろう。当時の友達だってそうだ。そんな毎日が一転してしまったある話をしよう。 その日も至って普通の日だった。 普通に学校に行って、授業を受けて帰る、そんなはずだった。帰り道何も考えずに歩いていると見たことない店に辿り着いてしまった。 『ここどこだ?こんな店見たことないぞ』 店名は『デスゲームマスター研究所』普通じゃない雰囲気がした。俺は厨二病もあったおかげで入ってみることにした。そんなことしなければ… 入ってみると真っ白な部屋にパソコンがある 気になってパソコンを覗いてたら話しかけられた。 『あら?ようこそおいでくださいました。 研究所所長の佐藤ひなたと申します。』 若い女の人だった。 『うわ!びっくりしたあ… あ、俺は山田彰人と言います。ここは…?』 『デスゲームについて研究している所ですね。 ちょうどよかった。体験してみます?』 『やですやです…死にたくないですよ』 『そっちではなくて作る側ですよ。 とりあえずほら、そこのパソコンの前に座って』 『あ、はい』 画面を見ると何やら難しい言葉が表示されている。 『初めは5人ですかね。さて、ここにゲームマスターとして言ってみたい事を打ち込んでください』 おおーなんか楽しそうだ。ゲームを作るってやつだな、やってみよう。 俺が読んだ本(漫画)だと大体あれだよな… [これからデスゲームを開始します。 ゲームマスターのアキと申します] 『おおーテンプレですね。まあ始めはいいと思いますよ。それでは第一ゲームの内容をここに…』 えっとじゃあ… [第一ゲームを始めます。第一ゲームはだるまさんが転んだです。ルールは簡単、制限時間以内にだるまさんに触れたらクリア。動いてるのが見つかったり、制限時間を過ぎると死にます。触れた時に一番だるまさんから遠かった人も死にます。それではスタート] 『無難ですね。でもよくできてます。それではここに何人死ぬか書いてください』 そこまで決めるのか…2人にしよう。 ちなみにプレイヤー名はAからEとなっている。 作ってる側が病まない為か、よくできてる。 『それでは第2ゲーム、第3ゲームとお作りください』 言われるがままに作った。出来前はあんまりだが… 『よくできましたね。それではこの送信ボタンを押して次にデリートボタンを…』 送信ボタンは本部に送るのだろう。デリートボタンはなぜだろうか? 『あのー、何で消すのでしょう。せっかく作ったのに』 『次の回新しく作る為ですよ 保存して次の日に持ち越しもできます』 なるほどそういうことか。言われるがままに消した 『あ、もうこんな時間!帰らないと…』 『それでは今日はこの辺でお帰りください』 そのまま走って帰った。なぜか知らない所なのに家に着いた。最後に見た所長の顔と言葉が印象に残っていた。 『またお越しくださいね?』と悪い笑みで…
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