I believe in you あなたを信じて 第四回氷室冴子青春文学賞に応募

自分を信じて。

一般コースの私は、高校卒業後、大学へ行くか就職するかのどちらかだ。

小学生の頃に、思っていた将来の夢の食に関する仕事を、一度見てみてみた。

携帯電話で、検索をした。
食に関する仕事と大学が一万件以上出てきた。

大学を見てみると、初年度で三百万円くらいかかるらしい。
四年になると、一千万円は超えるだろう。
今からバイトをしても全額は払えない。

もう一つ、就職先だ。
高卒で行ける就職先は飲食業が狙いやすい。
でも、人手不足の会社は、選ばないようにしよう。
ブラックである可能性も考えられる。
正社員なら、資格も必要。

私は今年高校三年生になるのに、一回も働いたことがない。
恥ずかしい。
もし高校卒業後、働くなら、今のうちにバイトを経験していた方が面接に受かりやすいだろうか。

ただ、親に聞いてみないとわからない。
一度、聞いてみよう。

猫じゃらしを持ちながら、考えていると、猫はいつの間にかいなくなっていた。
どこに行ったんだろうとその辺を探していたら、別の女性がその猫にエサをあげていた。

よかったね。

心のなかで猫に小さく手を振り、公園を後にした。