2人が本棚に入れています
本棚に追加
/62ページ
ピロリン♪
携帯電話の音が鳴り、画面を覗いた。
中学の友達だった。
「久しぶりだね、元気だった? 私は、○△大学を受験しようと思ってる。習いたい学科があったから、そこにしようと思って。はる子は、決まった?」
と返ってきた。
「そうなんだ。私はまだ迷ってて、色んな大学とか就職先、探してる。他の中学の友達は、受験するの?」
「友子たちは、就職するみたいだよ。そのた為に、今バイトしてるんだって」
就職組は、バイトしてるんだ。
「…………。」
決まっていないのは、私だけだった。
ため息をついた。
どうしよう……。
と迷いながら、窓のドアを閉めて電気を消した。
もうすぐ、春休みが終わるんだ。
布団に潜り、変わらなきゃいけないと思った。
最初のコメントを投稿しよう!