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「わー猫じゃん!可愛いー!!」
学校からの帰り道、猫を見つけたのでとりあえずなつかせようとした。
「こっちおいで!ほら」
猫は警戒しているのか中々近づいてこない。
「可愛いにゃんこー」
「うるせえ」
…あれ、いま猫から声が聞こえた気が。
「おい聞いてんのかマヌケ。お前だよ」
「…猫がしゃべった」
「だから何だよ」
ここでそんなに動揺しない私も私だけどその返しなくない?
「この姿だから混乱すんのか?」
そういうと猫からぼむんっと音がして煙が出てきた
「さっきはかわいいとかにゃんことかよく言ってくれたなア?」
さっきまで猫がいたはずのところに猫耳付けたイケメンヤンキーがいた。
「…わあ」
「男にはふつうかっこいいとか言うもんだろ!それをどいつもこいつもかわいいかわいい言いやがって…」
どうやらこの猫(?)にとってかわいいは地雷らしい。
「お前、名前は」
「春香」
「春香!!俺はかっこいい猫なんだよ!!今から証明してやる!!」
手を引っ張られ、走り出す。
「え、ちょ」
猫って案外、かっこいいもんなんだと思った。
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