19-6 永遠の誓い

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 この年以後、皇帝シウリンと女王アデライード夫妻は、冬至から新年直前までをソリスティアで過ごすのを恒例とした。後、皇太子アルデインが二十歳になったのを機に帝位を譲り、王女アストレイアに女王位を譲ったアデライードとともに、ソリスティアに居を移した。二人の間には三男四女が生まれ、皇子たちはミカエラの子エドゥアルド皇子もともに、思春期から成人までは帝都の後宮で暮らしたが、新たに開かれたソリスティアの転移門(ゲート)を通じて家族の団欒(だんらん)は途切れることなく続いたと言われる。  長皇子エドゥアルド(帝国風の輩行(はいこう)に従って、エドゥイン皇子と呼ばれる)は成人後は西南辺境のガルシア辺境伯領を継承した。女王アストレイアの輔政を務めた王女アルベラの協力のもと、女王国の辺境防衛再編の一翼を担い、また女王国南方の開発も進み、陰陽の世界はさらなる発展を遂げた。
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