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玲「星......空...?」
青年「そう、星空」
玲「どう言うことですか...?」
あまりにも抽象的な青年の言葉に目を丸くするしかなかった。
青年「そのままの意味だよ。君が今頭上に見ているのは、夜空だ」
玲「え、いやでも。今まだ昼の15時...」
青年「そうだね、地球のどこかの国の時刻はそのくらいかもしれないね」
玲「はい...?」
これはよく作り込まれたセットなのか、はたまた何かのテレビ番組の一般人ドッキリ企画なのかと思考を巡らせたが、青年がこちらのことを騙そうとしているような意図は見えない。
それどころか、彼は微笑んではいるものの、大真面目な顔をして話しているし、”地球のどこかの国”などそもそもここじゃないどこかにいる話をしているのだから。
あまりに次元離れした青年の言葉に、何も返せないでいた。
青年「キミは呼ばれたんだ、星たちに」
玲「ちょっと待ってください、何の話をしてるのかマジでわからないんですけど」
青年「何のことか今はわからなくても、直に嫌でもわかるさ。レイ・ウルバノ・ハリス君」
玲「なんで俺の名前......」
青年「星は何だってお見通しなんだ♪」
青年は無垢な子供のように笑って機嫌よく答えた。
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