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「……うん。部長はどうかわからないけど、私は好き」 進藤の真剣な瞳をしっかり見て伝える。 「……多分、部長も好きだよ、東のこと。見ててわかる。あの電話の時の部長も今朝の部長も、俺に東を取られまいと必死だった。いつもはあんな余裕かましてるのに、東のことになると全然余裕なくてさ」 「……え……?」 「東が男の言動は信用ならないって思ってるの知ってるけどさ、部長のあれはもう全身で東が好きって言ってるよ、悔しいけど……」 部長も私のことを好き……?本当に? 「東はさ、もっと自分に自信持っていいと思うよ。俺は東を男性不信にした大学時代の男を殴ってやりたい。それで東が疑心暗鬼になって幸せになれないんだったら尚更!」 進藤がグーパンチする真似をする。 「それに俺に4年間も片想いさせた女なんて、東しかいない」 だから自信持ってがんばれ!と、戯けてにっ、と笑う。 進藤の優しさが温かい。私は本当に友達に恵まれている。涙が出そうになる。こんなに言われたらもう、逃げないで頑張るしかないじゃないか。    「……ありがとう。がんばるよ」 私を好きになってくれてありがとう、心の中で そう付け足して、胸がいっぱいでもう食べられなくなったサンドイッチを片手に2人で緑の小径を歩きながら会社へ戻った。
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