8side蒼介

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触れたりキスしたりすることを嫌がられてはいない、と思う。 そうやってちょっとずつ俺に触れられるのに慣れていけばいい。 その後お姉さんの許可をもらい、俺の車で3人で遊園地に向かった。 姪っ子用の童謡のCDをかけると、創太くんが喜んで歌い出し東にも歌ってとせがむ。 最初は恥ずかしがっていたが、俺も一緒に歌い出すと東も楽しそうに加わって来た。 あの冬の日、俺が東を好きなった日に2人が歌っていた"雪"が流れる。 「ゆーきやこんこ あられやこんこ…」 あの日と同じように、綺麗なソプラノの声と調子っ外れの創太くんの声。 少し離れた所から聞いていたあの歌を、こんなに近くで聞ける日が来るなんて。 フロントミラー越しに東を見る。 楽しそうに口ずさむ東が愛しい。 東と目が合い、微笑む。幸せなひと時だった。 遊園地に着いてからは創太くんの乗れる乗り物を中心に乗った。 メリーゴーランドに乗る俺を見て爆笑する東。 声を上げて笑う東を見るのは好きだ。 心を許してくれている気がするから。 ……でもさすがに笑い過ぎだ。昼飯の時たこ焼きあーんの刑に処してやった。 どうやら俺は東の照れたり狼狽えたりする顔を見るのも好きらしい。
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