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「……そ、蒼介さん、出張の準備は……」  やっとのことでそう呟く。 「そんなの昨日ほとんど終わらせた」 また唇にキスしながら服の裾から蒼介さんの手が侵入して来る。 熱い手で触れられびくっとなる。その次の瞬間には甘い快感に支配されていた。でも何とか理性を呼び戻し、 「……そ、蒼介さん、シャワーを……」 と言うと、   「……もう止まれないって言ったろ。そのままの芽衣子でいい」 「……夜ご飯は……」 「俺は芽衣子が食いたい」 そう言われて急にぐいっと抱き抱えられ、寝室に連行されてしまった。 初めて入る、蒼介さんの寝室。 本棚とキングサイズのベッドが置いてあるだけのシンプルな寝室。 そのベッドに静かに降ろされて、蒼介さんに組み敷かれる。 ワイシャツを脱ぎ捨てた上半身裸の蒼介さんは、色っぽさが5割増しだ。 目の前の均整の取れた筋肉と蒼介さんの色香に、まともに直視出来ず目を逸らす。   「……芽衣子、ちゃんと俺を見て?」 甘い声でそう囁かれ、再び唇を貪るように食べられる。 その後はもう溶けてしまうんじゃないかと思うくらい蒼介さんに愛されたのだったーーーー。
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