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「なんかわかります、部長子供にすごく好かれそう」 姪っ子さんがいるから、子供の扱いに慣れていたんだな。 めちゃくちゃ懐かれている部長を想像して思わず笑みが溢れる。 やがて前方にスーパーの明かりが見えてきた。 食料品から日用雑貨まで、一通り揃っているから私も普段から重宝しているスーパーだ。 「よし、創太くん、お店に入る時は肩車から降りて手を繋ぐよー」 肩車を下ろしてもらい広岡部長と手を繋ぐ創太。 「創太、青い車乗る?」 このスーパーには普通のショッピングカートの他に、車の形をした子供向けのショッピングカートが置いてある。 創太はこれが大好きだ。 乗るー!と思わずカートに向かって駆け出そうとした創太だったが、先程の出来事を思い出したようで広岡部長と繋いだ手は離さなかった。
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