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これにはさすがに照れた。
広岡部長は、果たしてこんなことをサラッと言える人だっただろうか。
……いや、わからない。
今まで仕事での関わりしかなかった上に、ほとんど業務的なことしか話したことがなかったのだから。
今日のこの短い時間で、今まで知らなかった部長のいろんな顔を知ってしまった。
知れば知るほど魅力的な人だなと思う。
社内の女子たちが放っておかないわけだ。
でも、部長のこんな一面を知っている人は、一体社内にどれくらいいるのだろう。
「……ありがとうございます……」
そう言うのが精一杯だった。
「メイちゃーん、お片付けできたー!ハンバーグ!」
創太がお片付けを済ませて駆け寄ってくる。
その一言で漂っていたなんとも言えない空気が吹き飛んだ。
ほっとしながら、
「はい、じゃあ席に着いてー!」
部長もこちらへどうぞー!とダイニングテーブルに案内する。
2人用のシンプルな木目調のダイニングテーブル。
イス2脚と、空いている所に姉の置いていった創太用のテーブルチェアーを取り付けてある。
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