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入社してからかれこれ4年の付き合いになるが、そういえば入社当時付き合っていたという彼女と別れてからはそんな話は聞かない。 「あれ、東、それ弁当?手作り?」 進藤が私のデスクの上のお弁当に目を留めた。 「うん、そう。今日早起きしたから珍しく作ってきた」 そう言うと、「俺、そのきんぴら食べたい!」と目をキラキラ輝かせる。 「……え!これ?このきんぴら?」 自分のお弁当に入っているそれを指差す。 「そう!それ!俺今日コンビニ弁当だからさ、おかず交換しよう」    おかず交換って……。高校生か……!と心の中で突っ込んでいる間に進藤は一度自分のデスクに戻っていった。 すぐに戻ってきた進藤は自分のお弁当を私に見せて、東はどれ食べたい?と問う。 「んー、じゃあ唐揚げ」 「えー、唐揚げはダメ」 「なんでよ」 「俺唐揚げ大好物だから」 ……子供か。 「じゃあ私のきんぴらなんて欲しがってないで唐揚げ食べなさいよ」 するとぷっと吹き出した進藤、「うそうそ、ごめんて!唐揚げ1個と交換な」そう言って私のふりかけご飯の上にちょこん、と唐揚げを乗せてくれた。 「……ありがと。じゃあきんぴら好きなだけ取っていいよ」 そうしておかず交換していると奈美が戻ってきた。
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