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「あれ、進藤も一緒に食べるの?」 「うん、今おかず交換してたんだ、東のきんぴらが美味そうで」 「おかず交換って、君たちは高校生か!」 私が心の中でした突っ込みを口に出してくれた奈美。 「……美味い!東、このきんぴら美味い!」 今しがた私から掻っ攫っていったきんぴらを食べた進藤が、絶賛してくれる。 「えー、そんなに美味しいの?私も食べたーい」 と今度は奈美が私のお弁当を恨めしそうに見る。 すると、 「東の弁当がどうしたって?」 と頭上から声が降ってきた。   「あ!広岡部長!」 振り返った進藤がお疲れ様です!と部長に声を掛ける。 「何か楽しそうだな」 私たちを見て、部長が言う。 「部長ー、東の弁当がめちゃうまなんですよ。今みんなでおかず交換してて」 「…おかず交換?」 部長が怪訝な顔になる。 ああ、部長におかず交換とか、高校生みたいなこと言うから……。 「俺は唐揚げときんぴら交換してもらって」 進藤が言うと、 「私は今サンドイッチとこの出し巻き卵交換してもらう所ですー」 と奈美が続ける。 「……いや、唐揚げときんぴらとか、サンドイッチと出し巻き卵とか、さっきから何か私の方が得してる気がしてならないんですけど……」
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